この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
司法試験予備校のアガルート講師、元ぎゃるお先生こと石橋侑大先生がこんな動画出しています。
こんな動画をわざわざ出すってことは、アガルートの講座「重要問題習得講座 」(以下、重問)は読みづらい、わかりづらいみたいな声が多いんですかね?
私は「わかりづらい」と批判しているのをとあるブログの記事で見たことがあるのですが、そう言いたくなる気持ち、まぁ、わかります。重問を使いながら混乱したことは少なくないですし、発狂したくなるくらいイライラしたこともあります。
そこで、なぜ「読みづらい」「わかりづらい」と言われてしまうのか、私の考えを書いてみようと思います。重問を使っているけど困っている!重問の申し込みを考えているけど、使いづらかったらと思うと躊躇しちゃう!という方の参考になるよう、私なりの重問の読みづらさ、わかりづらさへの対処法も一緒にご紹介します。
これは大きく2つのパターンに分かれていると思っています。
これは度々あります。1問につき1ヶ所以上、この問題があるような印象があります。
接続詞に関しては、以下の問題が散見されます。
- 不要な接続詞を文頭に使っている
- 接続詞の使い方が間違っている(接続詞の意味用法を勘違いして使っている?)
- 「ここで/ここに」という指示語+助詞を接続詞的に使っていて、かつ、非常に不自然※
助詞は接続詞ほど間違いは見られませんが、少なくはないです。
特に「も」の使い方を間違えていることが多いです。「も」の意味用法は日本語文法では5つありますが(学者によって異なる見解があるかもしれません)、どれにも当てはまらない箇所で使用されています(おそらく、模範解答を書いている時の作者の主観では5つのどれかに該当していたのでしょう)。
指示語の多用は間違いではありませんが、文章のわかりづらさになっています。
重問を読む際、これらの間違いはただノイズになるだけで、致命的な問題ではありません。国語力・読解力が一定以上あるネイティブ日本人ならイライラはしても感覚的に正せる箇所が多いはずです。
※ちなみに「ここで/ここに」問題は、元を辿れば判例のせいな気がしている
これらは非常に厄介です。なぜならば、記述されている内容の理解ができていないと正せないから、初学者にはキツいんです。
例えば、民事訴訟法重問の模範解答にこんな文章があります。
訴訟要件の存否を判断するのに必要な資料は、裁判所が職権によって収集するという職権探知主義と、当事者の提出した資料に委ねるという弁論主義がある。
この文を素直に読むと、「訴訟要件の存否を判断するのに必要な資料=職権探知主義と弁論主義」あるいは「訴訟要件の存否を判断するのに必要な資料には、職権探知主義と弁論主義がある」ということになってしまいます(この文を正確な内容を伝えられるよう直すと、「訴訟要件の存否を判断するのに必要な資料の収集方式は、裁判所が職権によって収集するという職権探知主義が妥当する場合と、当事者の提出した資料に委ねるという弁論主義が妥当する場合とで区別される。」みたいな感じになると思います)。
私は重問1周目は、おかしいことに気付けなかったり、おかしさに気付けていても直せなかったり(非文なのはわかるけど、法律の知識不足でどうしていいかわからないなど)しました。法律の知識が増えてきた2周目になって、どうにか自分で直せるようになりました。
アガルートに対して強く思うことがあります。テキストありきの講座を販売する以上、まともな日本語の文章にしてくれ、と。日本語がおかしくてわからないっていうのは、すごくストレスを感じます。勉強しているはずなのに、学習者が日本語の添削をするハメになるっておかしいじゃないですか。無料の教材なら日本語がおかしくても許せますが、有料(しかも安くない)ですからね。。。重問、いい教材だけにもったいないですよ、文章を直さないだけで評判落としたら。
この問題は時々あります。
アガルートの総合講義を受講していない人には、どうでもいいことだと思うんですが、総合講義受講者にとってはなかなか困惑するんじゃないでしょうか。
重問の解説で十分に説明されているなら、まぁいいんですよ、解説を読めばわかりますから。でも、それすらなかったり、不十分でよく理解できなかったりするんですよね。
他にも、判例の文言をそのまま貼り付けていることが読みづらさの原因になっていたりなど、理由は上記に挙げたこと以外にもあります。
でも、私は重問が気に入っています。論点がわかるし、自然と論文の型が身に付きますし、問題文に対してどんな流れで回答を書けばいいのか学べますから。他によりよい教材があるとは、今のところ思えません(私が知らないだけかもしれないけど)。
私が思う重問の「読みづらさ」「わかりづらさ」は、対処すれば解決します。対処しようのない問題だらけの教材なら使い物になりませんが、重問はそうではありません。問題があっても、その問題を遥かに上回るだけのメリットがあります。だから人気教材なのでしょう。
教材は自分でうまいこと加工して、自分仕様の教材しよう!
私の重問加工はこちら↓で紹介していますので、参考にしてみてください。
私のアガルート重問加工例